【一覧】インフラエンジニアとして活躍したい人におすすめの資格11選!
こんにちは。Online Networks講師の西村です。
インフラエンジニアになりたい人や、インフラエンジニアとしてステップアップしたい人のなかには、どの資格を取ればよいか分からず困っている人もいるでしょう。
IT系の資格にはたくさんの種類があるため、どれを受けるべきか悩んでしまいますよね。
また、そもそもインフラエンジニアとして活躍するのに資格が必要なのか、疑問に感じている人もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、インフラエンジニアになるのに資格が必要なのか解説したうえで、おすすめの資格を11個ご紹介します。
読み終えれば、インフラエンジニアに関する資格について深く理解できるため、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
インフラエンジニアとは
インフラエンジニアとは、ITシステムの基盤(=インフラ)を設計・構築・保守運用するIT技術者のことを指します。
一言で「インフラエンジニア」と言っても、仕事内容によって
- ・サーバーエンジニア
- ・ネットワークエンジニア
- ・セキュリティエンジニア
- ・クラウドエンジニア
の4種類に分類されます。
なお、それぞれの仕事内容は、のちほどご説明します。
インターネットが世界中に普及していて、新たなIT技術が続々と登場している昨今、インフラエンジニアの需要は高まっています。
インフラエンジニアは、私たちが安全で快適に生活するためになくてはならない、縁の下の力持ち的職種だと言えます。
インフラエンジニアに資格はいらない?
この項では、インフラエンジニアとして活躍するのに資格が必要なのかどうか解説していきます。
資格がなくてもインフラエンジニアとして活躍できる
結論、インフラエンジニアに資格は必須ではありません。
実際、Online Networksの講師である私は資格をひとつも所有していませんが、現役インフラエンジニアとしてさまざまな案件に携わっています。
私が資格を持っていなくてもIT業界の前線で活躍できているのは、実務経験が豊富なためです。
資格がなくても豊富な実務経験があれば、インフラエンジニアとして活躍することは十分に可能なのです。
資格を持っていてばスキルを証明できる
実務経験が豊かであれば、資格がなくてもインフラエンジニアとして活躍できるとご説明しました。
しかし、そうは言っても、これからインフラエンジニアを目指す人にとって、いきなり実務経験を積むことは難しいですよね。
IT関係の資格の取得を目指して勉強をすれば、IT技術者として仕事をするうえで必要な知識を身に付けることができます。
必要な知識を身に付けたうえで実践を積めば、知識と実務経験をかねそなえたインフラエンジニアとして活躍できるでしょう。
以上のことから、インフラエンジニアになるのに資格は必須ではありませんが、資格取得を目指して勉強することには大いに意味があると言えます。
インフラエンジニアとして活躍したい人におすすめな資格
インフラエンジニアにおすすめな資格は、以下の表の通りです。
基本情報技術者試験 | 応用情報技術者試験 | LPIC | LinuC | CCNA | CCNP | ネットワークスペシャリスト | 情報処理安全確保支援士 | AWS認定ソリューションアーキテクト | Microsoft Azure認定資格 | GCP資格試験 | |
おすすめな人 | すべてのインフラエンジニア | サーバーエンジニア | ネットワークエンジニア | セキュリティエンジニア | クラウドエンジニア | ||||||
試験日程 | 4月・10月 | 4月・10月 | 随時 | 随時 | 随時 | 随時 | 10月 | 4月・10月 | 随時 | 随時 | 随時 |
合格率 | 約25% | 約20% | 不明 | 不明 | 不明 | 不明 | 約13% | 約15% | 不明 | 不明 | 不明 |
想定学習時間 | 200時間程度 | 200時間程度 | レベル1で200時間程度 | レベル1で30~90時間 | 100時間程度 | 300時間程度 | 250時間程度 | 500時間程度 | 初級レベルは20時間程度 | 初級レベルは20時間程度 | 30時間程度 |
公式サイト | https://www.jitec.ipa.go.jp/ | https://www.jitec.ipa.go.jp/ | https://www.lpi.org/ja/ | https://linuc.org/ |
https://lihttps://www.cisco.com/c/ja_jp/training-events/training-certifications/certifications/associate/ccna.htmlnuc.org/ | https://www.cisco.com/c/ja_jp/training-events/training-certifications/certifications/professional/ccnp-enterprise.html | https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/nw.html | https://www.jitec.ipa.go.jp | https://aws.amazon.com/jp/certification/ | https://mta.odyssey-com.co.jp/outline/ | https://cloud.google.com/certification?hl=ja |
上記の11個の資格を、
- ・すべてのインフラエンジニアにおすすめな資格
- ・サーバーエンジニアにおすすめな資格
- ・ネットワークエンジニアにおすすめな資格
- ・セキュリティエンジニアにおすすめな資格
- ・クラウドエンジニアにおすすめな資格
に分けて詳しくご紹介するため、ぜひ参考にしてくださいね。
インフラエンジニアとして活躍したいすべての人におすすめな資格
すべてのインフラエンジニアにおすすめな資格は、以下の通りです。
- ・基本情報技術者試験
- ・応用情報技術者試験
それぞれについて、詳しくご説明します。
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、ITに関する基礎的な内容を網羅的に学べる国家資格です。
ITエンジニアを目指している多くの人が最初に取得する資格として選んでおり、実際に、受験者の7割が学生や若手社会人です。
単にIT技術に関する知識を問われるだけでなく、ビジネス知識などの実践的な知識も求められます。
IT関連資格のなかでは比較的易しいとされていますが、合格率は25%なため、しっかりとした対策が必要でしょう。
選択形式の午前試験と、複雑な長文問題が出題される午後試験に分かれており、午後試験で不合格となる人が多い傾向にあります。
IT知識が全くない人が基本情報技術者試験に合格するためには、200時間ほどの学習時間が必要だと言われています。
応用情報技術者試験
応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験の合格者が次のステップとして受験することの多い国家資格です。
テクノロジ・マネジメント・ストラテジといったITエンジニアに必要不可欠な知識に加え、実践能力も問われる試験です。
毎回3万人〜4万人が受験していますが、出題範囲が広いこともあり合格率は20%前後と低めです。
応用情報技術者試験に合格するためには、過去問の研究なども含め200時間を勉強に充てる必要があると言われています。
午前試験では選択問題が出題され、午後試験では読解力と総合的な知識が必要な記述問題が出題されます。
午後の記述問題では、150分で11問のなかから5問を選んで回答する必要があります。
基本情報技術者試験と同様、午後試験が原因で不合格となる人の多い資格です。
サーバーエンジニアとして活躍したい人におすすめな資格
サーバーインフラエンジニアにおすすめな資格は、以下の通りです。
- ・LinuC
- ・LPIC
について、詳しくご説明します。
そもそもサーバーエンジニアとは
サーバーエンジニアとは、利用者のリクエストに応じて対応をするソフトウェアであるサーバーを扱う職種です。
具体的には、サーバーの選定や構築、保守運用を行います。
そのため、IT全般の知識にあわせて、サーバーに関する深い知識が必要なのです。
LPIC
LPICは、LPI(Linux Professional Institute Certification)によって主催されている、Linux技術者の認定資格です。
Linuxとは、多くのITシステムに用いられているサーバーの一つです。
よく使われるサーバーには、LinuxのほかにもWindowsやmacなどがありますが、Linuxは無料で使えるものが多いという特徴があります。
LPICは、そんなLinuxに関するスキルを保有していることを証明するための資格で、世界中で実施されている国際的な試験です。
難易度によってレベル1~3に区分されているため、まずは1から挑戦すると良いでしょう。
一方で、海外の試験なため問題文の日本語訳に違和感があったりと、公正性が疑われる試験でもあります。
そのため、近年ではこれから紹介するLinuCという資格を、Linuxに関する技術の証明として取得する人が増えています。
LinuC
LinuCは、LPI-Japanによって日本人向けに作られた、Linuxに関する民間資格です。
グローバル資格であるLPICに比べ知名度は劣りますが、自然な日本語で問題文が作られているため挑戦しやすいです。
「日本を拠点に活躍するインフラエンジニアになりたい」と考えている人は、LPICではなくLinuCの受験を検討してみてはいかがでしょうか。
LinuCはLPICと同様に、難易度レベルによって1~3に分かれているため、まずは1から挑戦することをおすすめします。
レベル3まで取得することができれば、Linuxのプロフェッショナルとしてキャリアを築けるでしょう。
ネットワークエンジニアとして活躍したい人におすすめな資格
ネットワークエンジニアにおすすめな資格は、以下の通りです。
- ・CCNA
- ・CCNP
- ・ネットワークスペシャリスト
それぞれについて、詳しくご説明します。
そもそもネットワークエンジニアとは
ネットワークエンジニアとは、ネットワーク機器を選びシステムを構築するIT職種を指します。
不具合の発生に備えるためにルーター等の機器を冗長化したり、お客様の要件にあわせて適切に設計構築することも求められます。
ネットワークエンジニアのなかには、ネットワーク関連機器に関する深い技術や実技のスキルを証明するための資格を取得する人が多いです。
CCNA
CCNAは、コンピューターネットワーク機器のなかでもシェア率の高い、シスコ社によって主催されている「シスコ認定資格」のひとつです。
ネットワークエンジニアの入門資格とも称されており、取得すれば最低限のネットワークエンジニアとしての知識を有していると証明できます。
CCNAは、全部で5つある「シスコ認定資格」のなかでも2番目に優しい難易度です。
しかし、2020年に改訂されたことで従来より難易度が高まったと言われています。
改定前は160時間程度の勉強時間で合格すると言われていましたが、現在のCCNAに合格するためには、200時間~300時間ほどの学習時間が必要となるでしょう。
CCNP
CCNPも「シスコ認定資格」のひとつですが、CCNAよりも一段階難易度が上がるため、CCNAに合格してから取得を検討する人が多いです。
セキュリティやデータセンターなどの7種類の試験コースが用意されており、3年以内にすべてのコースに合格するとCCNPの資格取得となります。
3年以上経過したコースは失効してしまうため、計画的に学習を進めて受験していきましょう。
2020年の改定によってCCNPの受験資格はなくなりましたが、「3年~5年の実務経験があること」が推奨されています。
CCNPに合格するためには、CCNAの倍にも及ぶ学習時間が必要だと言われています。
ネットワークスペシャリスト
ネットワークスペシャリストは、ネットワークに関する深い知識と実務経験を有していることを証明できる国家資格です。
ネットワーク システムを正しく構築・運用するために必要な知識が幅広く問われる試験内容となっています。
合格率約13%と、ネットワークエンジニアにおすすめの資格のなかでも高難易度に位置しており、実務経験者でも合格するのが難しい資格です。
そのため、実務経験がまったくない人が取得するのは極めて難しいでしょう。
CCNAやCCNPを取得し、実務経験も積んでから挑戦することをおすすめします。
セキュリティエンジニアとして活躍したい人におすすめな資格
この項では、セキュリティエンジニアにおすすめな資格「情報処理安全確保支援士」についてご説明します。
そもそもセキュリティエンジニアとは
セキュリティエンジニアとは、ネットワークをサイバー攻撃などから守り、安全に運用することに特化したITエンジニアです。
セキュリティを強化するために新しいセキュリティの構築、セキュリティシステムのテスト、セキュリティの保有運用などを行います。
セキュリティエンジニアとして活動していくには、基本的なIT知識のほかに、情報セキュリティに関する深い知識が求められます。
情報処理安全確保支援士
情報処理安全確保支援士は、2016年まで実施されていた情報セキュリティスペシャリスト試験のあとを担う試験です。
所有していると、サイバーセキュリティ関連の専門的な知識およびスキルを持っていることを証明できます。
情報処理安全確保支援士を取得するためには、
- ・システム基盤の脅威に関する知識
- ・セキュリティ要件の抽出に関する知識
- ・情報セキュリティマネジメントに関する知識
- ・セキュリティに関する法的な知識
などが必要で、500時間にも及ぶ勉強が必要だと言われています。
午前2つ、午後2つの異なる形式の試験全てで合格点を超える必要があるため、出題範囲を満遍なく学習する必要があります。
クラウドエンジニアとして活躍したい人におすすめな資格
クラウドエンジニアにおすすめな資格は、以下の通りです。
- ・AWS認定
- ・Microsoft Azure認定資格
- ・GCP資格試験
それぞれについて、詳しくご説明します。
そもそもクラウドエンジニアとは
クラウドエンジニアとは、クラウドサービスの普及を受けて近年需要が高まっているエンジニア職種です。
ちなみにクラウドとは、インターネット上で成り立っているサービスの総称です。
クラウドエンジニアの主な仕事内容は、クラウドサービスを活用したシステムの構築・保守運用などがあります。
クラウドエンジニアは、クラウドサービスに関する深い知識が求められる職種なのです。
AWS認定ソリューションアーキテクト
AWS認定ソリューションアーキテクトとは、AWS(Amazon Web Services)というクラウドを提供しているamazon社によって主催されている試験です。
AWSはITシステムにおいて広く普及しているクラウドなため、クラウドエンジニアにとってAWS認定ソリューションアーキテクトの取得は大きな意味を持ちます。
難易度によって3段階に分かれているため、まずは基礎レベルの取得を目標にしましょう。
ちなみに、各レベルの対象者の目安は以下の通りです。
- ・クラウドプラクティショナー:6 か月間の基礎的な AWS クラウドと業界知識がある人
- ・アソシエイト:1 年間の AWS クラウドを使用した問題解決と解決策の実施における経験がある人
- ・プロフェッショナル:2 年間の AWS クラウドを使用したソリューションの設計、運用、およびトラブルシューティングに関する包括的な経験がある人
Microsoft Azure認定資格
Microsoft Azure認定資格は、Microsoft社によって主催されている民間資格です。
AzureはMicrosoft社によって提供されているクラウドで、AWSと同じく多くの現場で使われています。
試験は初級レベル・中級レベル・上級レベルに分かれており、初級レベルではAzureの概要をざっくりと掴めるようになっています。
Microsoft Azure認定資格は、クラウドエンジニアとしてキャリアを積むのであれば、所有しておくべき資格のひとつです。
GCP資格試験
GCP資格試験は、Google Cloud Platformの略称で、Google社が主催しているクラウドに関する民間試験です。
GCPは、GmailやYouTubeなどのGoogleが提供するサービスに使われているほか、企業での採用も多く見られます。
Google Cloudに関するスキルや知識が広く問われる試験なため、GCP資格を取得すればGCPを用いた開発・管理・運用スキルを持っていることを証明できます。
資格だけでなく実技も身に付けよう!
冒頭でもお伝えした通り、インフラエンジニアとして長く活躍し続けるためには、資格だけではなく実技力を身に付けることが大切です。
資格取得自体を目的とするのではなく、スキルフルなインフラエンジニアになるための手段のひとつだと捉えましょう。
Online Networksなら現場で役立つスキルが身につきます
私が運営しているOnline Networksでは、資格取得だけではなく現場で役立つ実践的なスキルを身に付けられます。
保有資格ゼロで数々の案件を経験した私だからこそ、実務特化型の本質的な学びを提供できると思っています。
インフラエンジニアになりたい人や、インフラエンジニアとしてスキルアップしたい人は、ぜひお気軽にお問い合わせくださいね!
【まとめ】資格を活かして活躍できるインフラエンジニアになろう!
この記事では、インフラエンジニアを目指す人や、インフラエンジニアとして働いている人におすすめな資格を11個ご紹介しました。
資格取得は保有スキルの証明となるため、インフラエンジニアとしてキャリアアップするための有効な手段です。
実務力が大切だということを理解したうえで、ぜひ本記事でご紹介した資格の取得に挑戦してみて下さいね!